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「人妻ナツコのろすとばあじん物語」あらすじ




ある夏の日、


ナツコさんは自分が不感.症だということに気が付きます。


どこを弄っても何を妄想してもびくとも感じない身体。


これは凍りついた心のSOSだと思い至り、


心と身体のろすとばあじんを図るべく快楽を求める旅にでることに相成りました。




夫による身体的・精神的DVと家庭内れーぷによるトラウマは


そんじょそこらで消えるものではなく


最初は全くキモチヨクなれはしない。


情けなさに泣きながら何も感じない性.器を弄る日もありました。




指もタンポンヌも挿れることのできない高齢精神ばあじんのナツコさんは


人生初のお道具購入、


人生初のお道具挿.入、


人生初の072による中いき、


等を経験し


そのまま072街道をひた走ることになります。



他人と比較し


嫉妬し


自虐し


僻んで苦しんでのたうちまわるよりも


一瞬一秒でも快楽の波を。


日常に安堵がないのなら


己のなかに道をつくればいい。





糞まじめに072を繰り返すうちに


徐々に道はできてゆき


心は容易く蓮の咲く地に遊ぶようになります。





またこの物語は


依存し依存される恐ろしい共依存地獄に飽きて


いかに執着のない日々を送るかというテーマもありました。




甘えないこと


愛情を求めないこと


理解してほしいと強要しないこと


他人の言動で自分の価値をはからないこと



自分の足でたつこと。


自分の生で生きること。


自分の歌をうたうこと。



恋は恋であって


男のために生きているのではないのです。


わたしは恋を利用して


もっともっと美しくなりたい。




どんなにこの世が残酷でも


理不尽で不公平で悲しみに満ちていても


わたしは夜を越えて暁をめざし飛ぶ鳥です。


ろすとばあじん物語は完結しますが


今日もまた、わたしは森のなかを飛んでいきます。




このささやかでドラマチックな物語を


お楽しみいただければ幸いです。



ナツコ






































おしょんさん(夫)について。


おしょんのことねー、本当に好きだったんですよ。


もう一目ぼれだったです。


好きで好きで好きで好きで、好きで好きで好きで好きで。





独身のころはいっつも一緒にいたな。


お互い、時間があれば会いたかった。


平日も都合があえば一緒に夕飯たべて、できれば泊りたいの。


土日は毎週デートで、鶯谷のラブ宿にお金かけすぎて


これじゃ部屋かりたほうがいいよねって感じでした。



顔もカラダもおちんちんも理想の男だったし


中身も当時のナツコさんには理想的だったの。


あのねー、おしょんてね、


カッコイイけど暗い顔つきなの。


で、無口にもほどがあるほど無口なの。


でも仕事は糞まじめで、お酒の付き合いは120%断らないから


男性にはめたくたモテる。


会社の女子には無駄口叩かないし、


仕事しない子には非常に冷たいので怖がられてた。


だから、社内で付き合ってるの隠してたけど


わたしとは仲良く話してたから


「ねーねー、なっちゃんてオション君のこと怖くないの?なに話してるの?」って


よく聞かれました。あ、社内結婚なんですけどね。






そういうハードな感じなのに、


2人で部屋にいるときは甘あまな訳です。


電話とかね。


「母性本能くすぐりタイプ」。


もー、尽くしたいナツコさんの尽くし欲はめらめら燃え上がって、


彼の全てを引きずり出して、絶対的な欠落部分も


「でもそれでいいの、そういうあなたが好きなの」って


受け止めちゃって、


だからおしょんとしたらもう、オカーサンですよね。


ヤらしてくれるオカーサン。


怒涛の如く愛してくれる女。絶対の女。



「このひとはワタシじゃなきゃ駄目なんだわ」って。


そうやって甘やかしてスポイルして、


本当に


「ナツコがいないと生きていけないんだよお」って土下座する男にしてしまいました。


・・・・反省してます。


尽くしたらいけなかったよ。


「あなたじゃなくちゃだめ」


「あなたがいないと私には何も残らない」


そんなふうに愛したらいけなかったです。


・・・・でも、自分でも危機感もって、


色んな男と寝たり遊んだりしたけど、好きになれなかったんだよなあ・・・・





だってね、でもね、


そんなふうにずっとずっと一緒にいても、


好きで好きで好きで好きでたまらない男の背中にしがみついて


その匂いを思いっきり嗅いでいても、


不安で仕方なかったもの。


いつもどこにいるか知りたくて、嫉妬ばっかりして、


どれだけ求めても足りなくて。


結婚したら不安の塊になっちゃったもん。


精神的に依存した私がいけなかったです。うちは共依存ですけど。




今は違うのね。


好きなひと、マキオさんね、


あ、マキオさんについてはコレ見てね、 


http://ameblo.jp/tumagari/entry-11081918373.html 



ゼンゼン会えないしね、


電話で話すってこともないしね、


携帯でメールのやりとりなんてしないしね。


でも、


マキオさんが好きだなあって思うとすんごく満足するのです。


それはねー、


お互い依存しないからなんですよね。



なんか、こういうこと書くとまたいけないのかもしれないけど、


ナツコさんは初めてふりんしてみて、


ふりんっていいなあって思ってしまいました。


もともと家庭があるっていい。


そこでもう、自分だけのものにしようなんて思えない。



マキオさんはねー、


ナツコさんがへこんでいるとき、


「辛くて優しくされたい時は、ひとに優しくするといいよ」って教えてくれたのです。


「なつこが大事だよ、僕だって会いたいよ、好きだよ、


本当なら今すぐ会いにいって抱きしめてあげたい」


なんて言われるより


100倍もうれしかった。


こんなに優しくされたこと、今までない。





ナツコさんの毎日はなんにもないの。


朝のうちに家事おわらせて、仕事して、


子ども迎えにいって、ゴハンたべてお風呂はいって


皆で遊んで寝かしつけて、


それもいつも全部ひとりで。


子どもが病気になったら、その日が雨だったりしたら、


タクシー呼んで救急つれてって、


もうひとりの子がうるさく愚図るのも相手して。


家庭のなかも、そとも、頼るひとなんていないの。


家庭のなかで柔らかい甘い気分になることなんてないの。


それで悲しくなっちゃったら、


子どもにうんとうんと優しい声で、柔らかい笑顔で話しかけるの。


そうすると本当に疲れない。






だからねえ、


おしょんのこと好きだった時よりうんとうんとしやわせ。


あんなに大好きだったひとと結婚して、


今はこんなに大きく優しくされて、


贅沢ものなのです。うふん。




まあ年内は暗渠の端っこに腰掛けている状態ですね。


それで当初は落ち込みもしましたけど、


自分で暗闇に落っこちて、そのくせ苦しい苦しいと大騒ぎ、


ってなことになってないだけいいのかなって。


去年まではそうやって無駄に叫んでアピールしてましたから。





崖っぷちに座って、自分の水際を眺めている。


足をぶらんぶらんさせて面白がって観察している。


そのくらいの余裕ができました。


崖の後ろには荒涼としたわたしの地が連綿と続いています。


それはわたしの嵐が丘かもしれない。



まだ立ち上がって荒野を散歩する余力はないのです。


でも、ああ、わたしにはこんなに広く遠い道のりがある、っていうことを


楽しく感じる。



もちろん先に乳と蜜の流れる地があるなんて思っていませんけれど


手足がある限り歩いていきたいのです。




狼少女のような、率直すぎる手足ではなく


たおやかに身づくろいした燐光をはなつ手足で。





もう匍匐前進する必要はないなあ。


重い重いと背負っていたリュックサックのなかは


自分のつくりあげた***や*****でいっぱいで


要不要をわけて


よくよく点検すれば大したものは残らない。




身軽にいきましょう。


わたしは美しい女、


ひとりで歩く獣。


人間きらいと世界の全てを美しいと思うこころは矛盾しません。


激しい自己抹消欲と生への好奇心もまた矛盾しない。



矛盾しててもいいや。



知らないことを知りたいの。

今日はまくどなるどに行きました。


子どもたちと。


大変込み合っていて、レジに行列ができています。


ナツコさんの前にいるのは高校生のカップルでした。


おや、とおもったら、接吻しとる。


ほおー。


すると不細工な彼氏君が


「いまの、超モエ。ちょう~モエ。」


「ホラ。ホラ。こんな」


と、なにやらもそもそしています。


下のもそもそを見ていた不細工な彼女ちゃんが上目使いに


「ええー・・・・ココでスルのお?」


と、それはそれは卑猥にうれしそーに答えるのです。


そして二人は密着して、


なにやらもっともそもそもそもそしはじめるのです。


・・・・ぬうー。


駅前のまくどなるどの行列でてこき、ですかあ・・・・


いいですねえ・・・・



子どもたちに飲み物をもって戻り、


母子3人で今日あったことなどキャキャキャと談笑しておりますと、


隣にはちょっとおしゃれなおばあさんが。


そのうち、小さくて皺しわのおじいさんが


コーヒーがふたあつ載ったトレイをぷるぷるさせながら持ってやってきました。


ふたりで、お砂糖やらミルクやらをいれあってあげています。


マドラーで珈琲をかきまぜながら


見つめあい、隠しきれない笑みを浮かべるおばあさん・・・


そのうちおばあさんは鞄からスモークチーズをとりだし、


こしゃこしゃと包装をむいて皺しわおじいさんに渡します。


そして、飲み食いがおわると


珈琲代を払おうとするおばあさんに


おじいさんは「いい、いい」と頭をふり、


おばあさんは


「・・・・いいの?あら・・・ねえ・・・いいの?」


「ねえ・・・・ほんとうにいいのお?いいのお?」と


甘えた声で何度も確認していました。





いいですねえ。


老若男女はつじょうするまくどなるど。



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