生うふ帳

脳オナニーの説明もすんだので、

ゆうべナツコさんの経験した新しい快感について書いてみます。

あのね。

寝ててね、金縛りみたいになったのです。

気が付いたらいやらしい身体になっていて、

あ、やらしい、気持ちいい、って思ったときには

もう身動きがとれませんでした。


仰向けに寝ていて、両腕を上にかかげて、

その恰好でからだがやらしい。

どこもかしこも、いっぺんに撫でられています。

乳首も脇腹も、

内股も膝のうらも、

どこもかしこも羽で撫ぜられるように愛撫されている。


きもちいー、

きもちいーけど、

あー、

もっと、もっと強くしてよお、

そ、そ、そんな、葉が風にさやぐみたいなのじゃなくて、


誰に焦らされているのかわからないまま、

誰かにねだると

誰かは両脚をひらいてくれて、

あー、

ひらいてくれて、

ひらいてくれたら、

ひらいてくれたってことはね、


あー、

ああーーーーー！！！


焦れたわたしの手を、しっかりつかむ手の感触。

少し驚いたけど怖くない。

わたし、この手、知ってる。

しっかりと指と指の間を抱きしめるようにからめて

きつくて、圧迫されて、

むくんでしまうくらい。

指輪がくいこむのをハッキリ感じる。


これでさらに動けない。

もう、動けないんだから、

反抗なんかできないんだから、

はやく、はやく、はやく、はやく、

雲叢のなかで腰が泳ぐ、




欲しいものは一瞬でからだ全体を貫いて、

あっという間にわたし全部がペニスになってしまう。


あー、

しびれる、

しびれる、

ぜんぶぜんぶおちんちんでしびれるーーーー



あー、

あー、


朦朧とした誰かとの交わり、

いよいよ強く握りしめられる両手。


乳首をねじられる感触、

挿入しながらクリトリスを嬲られる感覚、

からだは浮天にぷかりぷかりとたゆたい、

そこに電流のようにつきささる、わたしの欲しいもの。



背中が跳ねる、

手はそれを抑える、

痺れは線になって四方八方に飛び散る。




「アアん」なんて可愛い声を上げるような」快楽じゃないのです。

声の出ない、

出るとしたら「はぅあぁあっ」と腹から吐き出すような。



たぶん、時間にしたら短かったんだと思います。

あれ、と思うと両手の鎖はとけていて、

誰かもからだを離し、

わたしはまた眠りのなかに戻っていく。



また誰かさん、犯しにきてくれないかな。