生うふ帳

居場所がほしいって思い続けていたのですね、

どこにも居場所がないって。

叫んではいけないけれど叫びたいと願っていた。

わたしは何故わたしという容れ物にはいって生まれてきたの？

輪廻転生ってあるの？

なぜこの世は不平等なの？

どうにもならない苦しみを救うことはできないの？

知らないほうが幸せなの？

ねえ、いったい何のために生きてるの？

居場所なんてもともとなかったの。

目的も価値も理由もないよ。

偶然も必然もないし

運命もないと思うし

奇跡もないんじゃないかなあ。

火はあえぐように求めて揺らめく、球形の魂を焦がしていく。

見つめる眼があるだけで、

思いは水のように流れていく。

始まりも終わりもないから

すべてはぐもんよ。

眠くなって瞼を閉じた、そこがわたしの居る場所。

どんなに求めあって貪りあって肌身を寄せ合っても

眠るときはみんなひとり。

源に触れろ、そして眠ろう。

だから言葉があってよかった。

おやすみなさい。また明日が来ますように。